髪型の歴史〜日本史+〜

いままで語られてこなかった日本史と世界史の『髪型』を徹底的に解説、考察していきます!

皇族の髪型 大垂髪(おすべらかし)編

ついに令和になりましたね!

 

ゴールデンウィーク中は、「天皇陛下即位の儀」等いろんな儀式が執り行われましたね。

 

この度、雅子皇后が儀式の際に「大垂髪(おすべらかし)」という髪型をされていました。

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雅子皇后

 

皇族の方の結婚式などでも「おすべらかし」をされますので、もしかしたらニュースなどでも聞いた事ある方も多いかと思います。

 

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昨年ご結婚された典子様

 

しかし実際はどういった髪型なのか、なんであんな変な髪型なんだ!?などなど…

気になる方もいらっしゃるかと思いますので熱く解説していきます!

 

現在のこの「おすべらかし」という髪型の形態になったのは、江戸時代前後以降じゃないかと言われています。

 

それ以前までの、平安時代からされている「おすべらかし」は、漢字のごとく「大垂髪」ほとんど下ろしているだけの髪型の名称でした。

 

なかなか同じ髪型の名称で、ここまで変化のあるものはないですよね!

 

もちろんお雛様もおすべらかしです!

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後ろの写真は

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 こんな感じで幾つかの場所で結んでますね!

 

どれくらい長いかというと

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髪が床に着いて引きずるくらいの長さですね。

 

もちろん地毛ではなく、完全に被るタイプのカツラになっています。

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最近の雅子様は髪の毛をまとめていらっしゃる事が多い為、実際の長さはわかりませんが、コンパクトにまとまっている為、おそらく肩下くらいのセミロングくらいの長さではないかなと思われます。

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ここで気づいた方もいらっしゃるかと思いますが、単におすべらかしと言ってもいくつかパターンがあります。

上の写真の皇后雅子様のように冠を被っているパターンと最初の方で紹介した典子様の冠の被っていないバージョンがあること。

最初は、位の高さもあるのかなぁ?なんて思っていましたがそれがそうでもないようです。

 

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このご結婚された際の典子様の髪型を見たときに本当に衝撃を受けましたね!

ここまで地毛を使い、冠を被られていない「おすべらかし」を見たのは初めてでした。

完全にハート型ですね。

 

ほとんどの場合は全頭を覆うカツラを被るものなので、本当に新鮮でしたし、おそらく典子様に「この型にしたい!」という強い意向があったのではないかと思われます。

この「おすべらかし」の髪型にする為に、髪を伸ばし、髪を綺麗に見せる為にケアも頑張っていたのでしょうね。なんだか情熱が伝わってきます。

 

個人的には過去に作られた「おすべらかし」の中でも、一番クオリティが高く、一番カッコよく、一番美しい作品じゃないかなぁと思っています!

もちろん前の毛をすべて地毛で上げてしまうと、冠をのせる土台を作れないので典子様はあえて冠を被らなかったのかなと思われますね。

フォルムを強調させたかったのではないかと思います。

 

この髪型を担当された髪結い師さんには心から感服いたします。

最上級に『形』というものにこだわった「至高」の作品ですね。

 

先ほどの典子様の写真の地毛の中側は一体どうなってるかといいますと、「かもじ」という物をいれてボリュームアップさせています。

「かもじ」とは、つけ毛ですね。義毛です。エクステを塊にした感じでしょうね!

ようは、でかいカツラのような毛の塊を後頭部にくっつけて、そして前髪とサイドの毛で覆いかぶせています。

 

近年ですと、香淳皇后様がされていました。(昭和天皇の奥様)

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当時14歳、昭和天皇とのお見合い時の写真だそうです。

 

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昭和後期、くせ毛でいらっしゃいますが、いい感じに仕上がっておりますね!

 

さすがに江戸時代まで遡ってもこの髪型を、「かもじ」なしで作った事ってないんじゃないかなぁ〜とは思いますが、江戸時代の結い髪の技術をみると恐ろしくレベルが高いので、ありえなくはないかもしれませんね。

後に江戸時代の髪型ご紹介しますが、現代とはレェヴェェルが違うんですよ!

 

ということで、最後に雅子皇后様のご結婚式の時の冠ありのおすべらかしスタイルをご紹介していきますね。

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いや〜、美しいですね!

当時髪の毛がロングだったからなのかこちらは、地毛でのおすべらかしですね。

そして冠も着けていらっしゃいますね!

近年、地毛を使っての冠スタイルは、雅子様紀子様のご結婚時くらいしか見た事ないので中々レアですよね!?

前髪のみ少〜しだけお団子にして簪(かんざし)型の冠を固定している感じでしょうね。

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写真 紀子様ご結婚式

 

どうしても冠をつけると前髪の髪を使えないため、形を作るのが難しくなりそうですが、トップのボリューム、フォルム共に綺麗に作られていますね。とてもクオリティが高いです!

 

そして、いかに典子様のおすべらかしがボリュームがハンパないかがわかると思います!

 

そもそも、この「おすべらかし」はなぜこのような形態になったのかは、諸説ありますが、今の所謎です。

おそらく中国やアジアの近隣の女帝が、このようにモリモリのボリュームヘアをやっていたのも影響があったのではないのかなぁ〜と思われます。

ボリュームこそが権力の象徴ッッ!!ホントこれにつきます。

 

ということで、最近話題の気になる「大垂髪(おすべらかし)」特集でした!

これから眞子様愛子様達のご結婚式に、どんな「おすべらかし」をされるのかがとても楽しみです!