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続き、
ミイラを見ていて以前から気になっていた事がありました。
このミイラは、何度も実物を見ているのですが、なぜなのかと…?
結構髪の毛の癖が強そうなのに、金髪!?
よ〜くみると結構クリクリしていますよね!?
このミイラは、イギリスの大英博物館にあります、ホルネジュイテフさんと思われるミイラです。
おそらくこの方は、ギリシャあたりのヨーロッパ系の人だと言われています。
が、しかしヨーロッパ系にしてもあまりにも金髪になっているな〜なんて不思議に思っておりました!
その他にも金髪のミイラの方も、ちらほらいらっしゃるんですよ!
もちろん地毛で金髪の可能性もあるのですが、北欧やロシアあたりまで北にいかなければなかなか地毛で金髪は珍しいんですよね…
えぇ。そうなんです!今回その謎が解けたんです!!
今回のインタビューのためにいろんな書物を読み漁った結果わかりました!
それは、ミイラを作成する過程にあったのです。
そもそもミイラを作るために、人体をしっかりと乾燥させなければいけません。
死後、臓器などを取った後、「ナトロン」という炭酸塩鉱物を体の中に詰めていきます、体全体もナトロンで覆い尽くし40日間しっかりと乾燥させるのだとか。
そしてその後、遺体を綺麗に修復し例の包帯でぐるぐるに巻いて完成〜!
なんとも大変な作業ですね。
このナトロンという成分が、なんと現代でも使われているのです!!
それはクリーニング屋さんなどで使用されていて、漂白剤としても使われているそうなのです!
はい!そうなんです!現代でいう脱色、ブリーチをされている状態に髪の毛はなっていたのです!
よって、髪の毛にナトロンが付着していれば金髪になっしまうという原理ですね。
ただ、前回のブログでも見ていただきましたが、金髪になっていないミイラもたくさんあります。
もちろんミイラを作成された時期や工程も違うかもしれませんので一概に言えませんが、髪にナトロンが付着しないように相当気を使っていた可能性はあります。
特に女性のミイラなんかは、より当時のまま美しく残そうと思ったのかな〜なんて思ったりしました!
こちらの説に関しては、じっくりこれから調査をしてまいりたいと思います!!!
あともう1つ面白いのが、前回ご紹介したミイラで、
1、
この女性なのですが、よ〜く髪の毛をみると表面などの色が違うのがわかりますか?
毛先、表面がブリーチされているのが見てとれるかと思います。
mummy tanaka先生にもブリーチされているであろう部分を黄色に塗っていただきました。
私個人的な考えですが、これは生前にわざとオシャレでブリーチし髪型をデザインしていたのではないかと。
もちろん保存する過程で付着しブリーチされた可能性もありますが、1ヶ月以上もナトロン漬けにいていたらもっと全体的にブリーチされていても不思議ではないのかなと思いました。
you tubeの方でも答えていただいていますが、何千年も前からヘナで髪を染める文化はありました。
そう考えると、ナトロンを使って髪の毛をデザインするという事は、むしろ自然な気がします。だって目立ちたいしカッコイイもんね!!
ということで、数千年前からメッシュなどのブリーチスタイルはあった!!という事で結論付けます!!
しかも1のミイラの女性の髪の毛から整髪料らしき物も付着していたそうで、何らかの脂肪(油)を塗って整髪していたそうです。
まあ要は、ワックスつけてたってことですね!すごいですよね!!
ツヤを出す効果もあったでしょうし、多少のクセも伸ばせますし、いい匂いにする事も可能だったのではないかなと思われます!
いや〜、さほど時代変わってないね〜!あと巻き髪にセットするためのカールアイロン的な物も墓から見つかるそうです!
ちなみにヘナは、天然の植物などを使用した草木染めです。
現代では白髪染めとして使われる事が多いですね!
(知らない方も多いとは思いますが、法律では髪を染める用途で染めてはいけません…まあグレーゾーンってことで。)
なぜ白髪染めとして使われているかといいますと、黒の髪の毛には染まらないのです。
という事は、当時から白髪染めをメインとして使用されていたということですね!
やはり人類の最大の敵は『白髪』ですね!!笑
古代エジプトのみなさーん!!5000年後の未来でもまだ決着ついてませんよ〜〜〜〜!
お次はこちらをご覧ください!
こちらは、ツタンカーメンが実際に座っていたとされる有名な黄金の椅子です。
描かれているのは、左がツタンカーメンで右が奥さんのアンクセナーメンで約3300年前くらいの物ですね。
拡大してみましょう
二人ともエジプト人なのがわかります。
髪質に関しては、ツタンカーメンは完全にアフリカ系の癖で、丁寧にリアルに描かれているのがわかります。
完全にこれに近いですね!
エルネニー
奥様の方がよくカツラを被っていると言われているのですが、おそらく地毛です。癖が強く描かれていますが、地毛を伸ばしてドレッドっぽくセットしているのでしょう。
前回も説明しましたが、まさにこんな感じです。
奥様の被っている冠から放射状に縦に髪の毛を描いているのでこのドレッドスタイルで間違いありません!
この奥様の髪型の何がすごいってアウトラインですね。(髪型の一番下のライン)
もうどっからどう見ても、前下がりボブなんですよ!!
現代でも大人気のスタイルですね!!これも3000年以上前からやっていたとは…
髪質は違えどカッコよく美しく見せるための最上のバランスということで、超ロングセラーの髪型になりました!
お次は、冠(かんむり)の解説をしていきます。
ツタンカーメンの椅子を見ても分かる通り、ものすごい大きめの冠を被っていますね。
動画にもありましたが、社会的地位によっても被るものも変わってきます。
まあ、主に王族が被る物とされているそうですね。
ちなみにこちらのツタンカーメンの黄金のマスクは、
ネメスという冠にアスプコブラというコブラと鷲がつけられています。
この冠は金で作られていますが、実際に被っていたものは布製だったようです。なんかすごい意外ですよね!?
ちなみ顎についているものは、つけ髭だそうです。
やっぱ髭って権力の象徴には、もってこいなんですね!
最後にこちらを見て欲しいのですが、
こちらアイライナーの容器なんです!
中に墨が入っていて、上から筆のようなものを入れて使います。
いや〜、おしゃれですよね〜!!今もこんなデザインがあれば売れるんじゃないっすか!?
このようなたくさんのおしゃれアイライナー容器がたくさん出土されているようで、ツタンカーメンの極太のアイラインはこれでしたね!
男女関係なく、権力の高い人達が使っていたようです。やっぱ目力は大事です!
ざーーっとですが、古代エジプトの大まかな髪の文化を説明させていただきました。
最初にも申し上げましたが、まだまだわからない事はたくさんあります。
もっとおもしろい髪型、変な冠など探せばいくらでも出てくると思います!
古代エジプト数千年の歴史はこんな物じゃないはずです!
まだまだこれから調査していきたいと思います!!
ハリームさんがエジプトの風習で、面白い事を教えてくれました!
生まれたばかりの赤ちゃんの目に墨(墨汁的な液体)を一滴いれるそうです。
それは、生涯目がよくなりますようにというおまじないだそうです。
なんだかそれを聞いた時、きっとその風習5000年前からやってそう!と思ってしまいました!すげー素敵やん!っていうか目がすげー沁みそう…笑
では、またご覧ください!!
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