世界の髪型美術館〜髪型の歴史〜

いままで語られてこなかった日本史と世界史の『髪型』を徹底的に解説、考察していきます!

仏像の髪型 4 番外編

どーーーしても紹介したい仏像を思い出したので追記していきます。

 

通称「アフロ大仏」こと五劫思惟阿弥陀仏(ごこうしゆい あみだぶつ)

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 京都 金戒光明寺

なぜこのような事態になってしまったかというと、どうやら気が遠〜くなるほど考え続けた結果 、長い時間が経ちすぎて、髪の毛を切ることもできず、修行しつづけた結果こんなに伸びちゃったみたいです。

いや〜、修行のしすぎも考えものですね。

しかしこの作品は、とてつもないインパクトを残し、爪痕をガッツリ刻み込んだ素晴らしい仏像ですね!素晴らしい発想です!!

ちなみに考え込んだ時間は、200億年だそうです…

なんか、なんていうか…アレですね。

  

つづいては、これを見た時思わず声が出てしまった、なんだコレ!?です!

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観音菩薩像ですね。(この写真は、水月観音像 アメリセントルイス美術館 中国(宋)時代)

なんでしょう。この美しく、カッコイイ妖艶な感じは。

この観音様はいつか生で見てみたいですね〜。

 

はい。コレじゃなくこっちです!

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よ〜く見てください!

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こっちも

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はい。

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そして絵画でも

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 はまぐり観音

お分かりでしょうか!?

そうなんです。この耳に輪っかのように、かかっているこの毛束は一体なんなのかってことなんです。
観音菩薩」にとても多い髪型で、 おそらく「もみあげ」なのですが、まとめ損ねたようにも見えないんですよね〜。

ちょうど耳の半分あたりのところで輪状になっています。耳たぶは垂れていて、相当大きめのピアスをつけていらっしゃいますね。

後ろは、単髻などのようにまとめ上げられ、そこにうまく馴染ませている感じですね。実際に後ろから見ても、どうやったらそのようにナチュラルにセットできるのかわかりませんでした。 

現代なら、もみあげだけ別にして、後からヘアピンで留めればいいのですが、後ろから仏像を見た感じでは、もちろんですがピンは見当たらないですね…

両方のもみあげ部分をたるませた状態でトップで結ぶというのは、一人ではなかなかできるもじゃないですし、現代の美容師からみても、とても高度な技術が必要なほどです。

 「架空の髪型だから」と言われればそれまでなのですが、なんだかとても謎なのです。

そもそもなんのために!?

オシャレ?アクセントをつけたかった?たまたまなんとなく?謎です…

ちなみに、この髪型の輪の部分にはには、まだ名前がないので(私の知る限り)決めちゃいましょう!

 『耳輪垂らし(みみわたらし)』!!

 

っそのまま!

いや〜、謎が多いです。

きっと何か意味があって最初にデザインした仏師さんも造ったはずなので、いつかその意図を解釈できたらなぁと思っております。

実際に仏師の方にもインタビューさせていただいて、この謎をお聞きしたところ、当時の風俗や流行などを反映していることが多いので、オシャレで作ったんじゃないかとのことでした。

勉強になります!!

 

 最後の絵画の観音様(はまぐり観音図)は、ラインも2本入ってますね!イケてるぅ〜!!LDH系。