紀元前10世紀頃から、3世紀頃まで続いた時代
縄文時代ほどではないものの、とても長い約1300年間
近年は、5年単位で髪型の流行というのは大幅に変わる時代であり、30年前の髪型でさえもすごく古い印象を受けるほどですね。
この1300年という長い時間の中で、髪型がどう変化したのかを知る術は、いまのところありません。
縄文時代もそうですが、弥生時代も謎がとにかく多い…多すぎる(泣)
しかし、一つ言えることは、中国の影響を大いに受けていたということ。当時の中国は、とてつもないほどの大国で、文明が違いすぎました!
大人気の漫画「キングダム」でお馴染みの「春秋戦国時代」から「三国志」の時代も弥生時代なのです。
そもそも何も見つかってないので、文明が違いすぎると思っているだけで、本来はもう少し栄えていたかもしれませんし…
現在考えられている弥生時代は土偶を作り、農耕、稲作にほのぼの励んでいる国だったというところです。
しかし実際のところは本当に謎なんです…
日本の歴史の始まりでもある3世紀頃、西日本を中心とした東日本の一部によって倭国が建国されました。そして「魏志倭人伝」の記述によれば、邪馬台国を統治していたのが、あの「卑弥呼女王」であったそうです。
今回は、弥生時代(後期)にされていたであろう髪型について考察、検証してみました。
結果から申し上げますと、現段階では「ふりだし」に戻るような答えです。謎すぎて何もわかりませんでした(笑)
「弥生時代」をイメージした時に、一番最初に思い浮かぶ髪型といえばなんですか?
おそらく角髪(美豆良みずら)ではないでしょうか?(卑弥呼さまぁ〜〜〜!のあれ)
この髪型を「美豆良」と言います。
美豆良にも2種類あって、上の写真のような形を「上げ美豆良(あげみずら)」と言われています。一般的に認知度が高い髪型で農民など一般人がしていた髪型と言われていますね…
こちらは、逆に「下げ美豆良(さげみずら)』と言われている髪型です。
今で言うところの、お下げ、ツインテールですね。輪っかをつくって結ぶタイプもあります。貴族クラス(身分の高い者)の方々がしていたとされています。
この下げ美豆良は、こういった木像だったり造形物として残っている事が多いので、本当にこの髪型をしていた可能性は高そうです。
そして問題は「上げ美豆良」なのですが、
諸説ありますが、8の字にまとめて結んぶ髪型で、この絵は後ろの髪をポニーテールに結んでますね。おそらくこの当時の人達は、髪を切るってことをほとんどしなかったのではないかと思ます。基本的に男女共に長髪。(後ろの毛も横の毛にまとめるタイプもあります。)
この髪型を解説させていただくと、意外とこの髪型(結び方)って一見簡単そうに見えますが、意外と難しいんですよ!
適当に結ぼうと思っても、8の字の部分が横になっちゃったり、結んでるところの部分が固定されにくくボロボロになっちゃったりね…
なんだか結ぶにしても、もっと楽な結び方もあったように思えるし、毎日(もしくは数日に一度)この髪型にするために結んでいたとは考えにくいですね。
そもそも一般人が、自分一人でできるものではないだろうし、ましてやこの時代に髪を結ぶゴムは存在しないのです。おそらく紐(植物の蔓や樹脂など)でまとめていたんでしょうが、とても容易ではないですよね。
もし、この髪型が本当に存在したのならば、一般人が手軽にできるスタイルなどではなく、正装時や貴族クラスがこの髪型をしていたのではないかと思われます。
さすがに農作業をする際に、これは邪魔すぎますよね〜…
是非、想像してもらいたいのが、泥だらけの田んぼで屈みながら作業している時に、頬あたりにプルンプルン髪の束が当たるんですよ!?うわぁーー!じゃまくせぇー!かゆぃいいぃーーー!って絶対なりますよ!
さすがに農作業時は、ただ後ろで結ぶだけの、ポニーテールにしていたんじゃないかな〜。
しかし、そんな難しい髪型の美豆良ですが、こちらの埴輪をご覧いただきたい。
1、
2、
この埴輪は6世紀に作られたもので、弥生時代より300年後の古墳時代の物になります。
この埴輪たちは、美豆良っぽいですよね?髪に見えるっちゃあ見える!
(たくさんの埴輪を見てきましたが、美豆良になっている埴輪は、すご〜く少ない。)
実際には、弥生時代に美豆良をしていたという記載(魏志倭人伝)や土偶や埴輪などの作品はまだ見つかっていません。にもかかわらず弥生時代に「美豆良」をしていたと言われる所以がわからないんですよ!
いつから、どこで言われ始めたのかはわかりませんが、おそらくこの埴輪の髪型らしき物と弥生時代のイメージがゴチャゴチャになったところから始まったのではないのかなぁと思われます。
よって、この弥生時代には、まだ美豆良をやっている人は『いなかった』と思われます。(卑弥呼さまぁ〜!は雰囲気だけってことで!)
埴輪に関しては、この後の古墳時代編で詳しく解説していきます。
ということで、なんだか見れば見る程デザイン的に、もはやかっこいい感じがしてきた美豆良スタイル。
斬新で、かつ横にボリュームがあるので、顔を大きく見せる効果があり、バランスは良くはないのですが、何かを主張する意図を感じますね。
「目立つ」ということが、何かしらの意味合いで必要だったのかもしれない。
そういった検知から考えると権力者や貴族などがやっていた髪型だったのかもしれませんね。
「美豆良」というスタイルが実在してたらいいなぁ〜。
美豆良が難しいとは言え、現代(いま)ならできんの〜!?って思ってる方もいらっしゃるかもしれませんので、作ってみましたシリーーーズ!!ワァァァーーーー!!
現代の技術を最大限に活かし、文明の利器に頼りきった『美豆良』を是非ご覧ください!
…はい。くっっっそ難しかったです!(笑)
左右のバランスも難しいし、高さ、結び、もろもろ奥の深い髪型ですね。
見てるのとやってみるのは本当に違いますね。
(何回作り直しても全然納得いかなかったのですが、これ以上うまくなれる気がしなかったのでこれで勘弁してください。泣)
最初は、ありのままに、当時になりきりながら作ろうと思ったのですが、無理っす。ふつうにムリ…
しっかりとWAXをベッタベタにつけ、ハードスプレーでシューシューし、ヘアゴムでしっかり髪結んでやりましたよ!!
…これで序列がしっっかりわかりましたね。
弥生?古墳時代の美容師 > ぬるま湯に浸かりきった現代の美容師(僕だけです。)
いや〜、楽しかったです!!こんなぶっ飛んだスタイル本当にワクワクしますね!
ほんっっっとうに弥生時代は謎が多すぎて、いろんなオカルト説がたくさんあります。
そもそも邪馬台国がどこにあったのかも未だにわかっていません。(九州か近畿どっち!?)
いや〜、ロマンが溢れ出しちゃってます。
また新たな情報があれば続編も書きますね。