世界の髪型美術館〜髪型の歴史〜

いままで語られてこなかった日本史と世界史の『髪型』を徹底的に解説、考察していきます!

サントリー美術館 聖徳太子 日出づる処の天子展

行ってきましたよ!話題の聖徳太子展!

 

とりあえず感想としましては、最高でした!!見どころ満載で見応え十分な展示会でした!!

本当にオススメです!!!!!!

 

古い物ですと、当時の飛鳥時代の物もありました。

しかしほとんどのものは、鎌倉時代室町時代南北朝時代の物が多く、聖徳太子信仰というのは、鎌倉時代あたりから全国に広まっていったのではないのかな?と思われます。

完全に個人的な主観なのですが、鎌倉時代に描かれた絵を見ていると、中国のお偉いさんが着ける衣装や飾りが特徴的な感じがしました。

当時の解釈では、中国の人という感じだったのかな〜なんて思ってしまいました。まあいずれにしても中国の影響は果てしなく大きかったと思います。

 

それでは、恒例の髪型としてしっかり描かれたものを解説してまいります。

もちろん聖徳太子が存命時に描かれたものは一切ありませんので、各時代の画家さんや芸術家さんが聖徳太子ってこんな人だよねぇ〜と思いを馳せた作品になりますので、なぜこういった髪型に描こうと思ったかの解説をしていきたいと思います。

 

まずはこちら、

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鎌倉時代13世紀 京都

 

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南北朝時代14世紀 

 

こちらの2枚の絵は、髪形はほぼ一緒ですね。

美豆良(みずら)を結った状態で、余った毛先を垂らしている感じになっていますね。

美豆良をほどくと胸下くらいの長さでしょう。

髪形としては意外とバランスはいいように思います。髪というより顔の印象が強調されるように描かれているように感じます。

意図してなのでしょうが、左の毛が(向かって右側)が長く描かれています。

上の写真も少しわかりづらいですが、輪っか部分が明らかに大きいので左側の毛が長くなるはずです。

仏教において『左』が意味することは何なのでしょう!??

 

お次はこちら

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鎌倉時代13世紀 兵庫

 

こちらは輪っか部分がだいぶ大きく、太く描かれているので、もはやこの美豆良を見ろ!!と言わんばかりの強調感になっていますね。髪の毛が輪っかになっているかどうかも正直わからないです。とにかく毛量を多く描いているので力強さや安心感、包容力を意図した作品な気がします。

長さは、毛先が描かれていないので何とも言えませんが腰より下くらいはありそうですね!

 

お次は、

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鎌倉時代13世紀 滋賀

こちらの聖徳太子は、さっきとは打って変わって毛量少なめです。

よ〜く見るとすごく細〜く輪っかになっているような気がします。髪は長めでこちらも腰下くらいの長さでしょう。

何だか女性的な妖艶さやしなやかさを感じますね。

聖徳太子というよりかは、隣の王子館にすごく目が行ってしますので王子たちの表情や衣装を目立たせたかったのかなと思われます。

 

こういった木像もたくさんありました。

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鎌倉時代13世紀 大阪
木像は美豆良になっているものだけでした。髪の毛として垂らしているものはありませんでした。

 

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鎌倉時代 14世紀 東京

こちらは仏像風の聖徳太子像です。左右にウニュウニュっとなっている髪の毛があります。

これの解釈はとても難しいです。左右にまとめているのかな?ここにだけ髪の毛が生えているということなのかな?わからないですね…

しかし、右巻きになっていることから「螺髪」的な意味合いに近い気がします。

 

 

最後に、会場で腰を抜かしそうになったのがこちら!!

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室町時代1436年 兵庫 聖徳太子童形立像(植髪太子)

これがガチですごいんです!!ななななな、何と!本物の人毛を植えているそうなのです!

びっくりしました!ニヤニヤが止まらなかったです!笑

剥がれ落ちているところもあったのですが、本当に素晴らしかったですね〜!!

人毛を使うだけで、こんなにも生きているような表情になるんだなぁと思いました!

会場もここだけ独特な雰囲気でしたね。是非これは見に行って欲しいです!

当時は髪の毛は本当に貴重なものでしたので(売れるくらい)、小さい木像でも相当な本数を植えたはずです。

結構莫大な予算がかかったのではないでしょうか!?五百年くらい受け継がれているので、元は取れたと思いますが…

 

いや〜いかがでしたか!?

聖徳太子って謎ですよね〜!ますますわからなくなった気がします!

本当にごく一部をご紹介させていただきましたが、行きたくなってきたんじゃないですか!?

 

是非是非オススメです!!

2022年1月10日まで!!

 

 

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