NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」は、みなさんご覧になっていますか?
今回は「麒麟がくる」の出演者さんの髪型について、独断と偏見でぶった斬っていきたいと思います!!
以前斎藤道三、明智光秀については書かせていただきましたが、戦国の役者が揃ってきましたので主要出演者の方々の解説をさせていただきます!
染谷さんが織田信長役を発表された時は、結構話題になりましたね!
髪型はといいますと、この時代にしていたとされる「茶筌髷(ちゃせんまげ)」に結っています。
しかし、明らかにトップを剃って「月代」にしていますね。
この時代に、前からトップまでを剃り上げる「月代のスタイル」は存在しませんので、これは明らかに間違いです。
なんなら織田信長の肖像画で髪が生えている作品が圧倒的に多いので、信長は髪の毛があっていいと思います!
印象としてのインパクトは薄くなってしまいますが、信長の肖像画のほとんどは「折髷(おりまげ)」ですので折髷であってほしかったな〜!
いや〜すごいいい雰囲気でてますよね!僕の中の朝倉義景のイメージぴったりな気がします!
肖像画はこちらです!
義景は40歳で亡くなっているので、この肖像画に描かれている義景は亡くなる前くらいのイメージかと思われます。
こちらもユースケさんの髪の毛はたくさんあり、ガンガンの茶筌髷になっています。
あごひげもシュッと生えていますし、かなりの脚色されているのが気になりますね。
肖像画を見ると、やはり前もトップも薄くなっているいますが、横と後ろの毛はそこそこ毛量がありそうなので、折髷にした状態でもやや太めに作られているのがわかります。
ということで「麒麟がくる」で描かれている朝倉義景は、年齢の割に髪の毛がめちゃめちゃにある!ということですね!
現代で考えれば40歳ってとても若く見えますが、この時代は薄くなるのが本当に早かったんですよね…
現代と当時の大きな違いは、「衛生状態」にあるんです。
毎日シャンプーするってほんと大事だよ!頭皮と髪の状態がマジで変わります!!
こちらもイメージ的にラブリンにしかできない役だったかもしれません。
肖像画はこちら…
んんん!??はい。残念ながら今川義元の肖像画は、現在のところありませんでした。もしかしたら今後見つかれかもしれませんので期待しましょう!
ちなみに、この画像は「戦国無双」というゲームの今川義元なのですが、なぜこんなにふざけたキャラクターになっているかといいますと、今川義元はものすごくメイクが好きだったそうなのです!
当時、公家の服装や化粧(白塗りや麻呂眉、口紅、お歯黒など)がお偉い武将の中で流行りだったそう…
公家への憧れがつよかったのかなぁ〜(笑)
もちろん今川氏だけが好んでいたわけではありませんが、なぜか今川氏だけがこんな感じの表現になってしまっているようです…
なんかすごいかわいそ〜って言うか、その流行り『変』だよ!!
ということで、現代の若い男子はメイクをするのが当たり前的なかんじになってきていますが、今川義元がその走りという事でいいんではないでしょうか。
もちろんこちらのバカ殿も、
あながち間違ってはいないということですね!
お次は、こちら斎藤義龍(伊藤英明さん)
以前のブログでも紹介しましたが、こちらが肖像画です。
あいかわらずのたくましい頬毛ですね。そして相当ハゲています。
この見た目で義龍さん34歳という若さで亡くなっているので、おそらくこの肖像画もそのくらいの年代のイメージで描かれているのでしょう。
そして驚くべきは身長が197cmほどあったそうな。でかい!この時代では相当な迫力だったはずです!
という事で「麒麟がくる」では、随分カッコよくに描かれていますが、特徴的な頬毛だけはドラマで描いて欲しかった〜!
おそらく義龍さんもこだわりを持って伸ばしていたはずなので、これから先の伊藤英明さんの見た目にも期待ですね!
ちなみにお父様の斎藤道三(本木雅弘さん)の最後の方はこんな感じでしたね!
かっこいいのですが、やはりヒゲが違うのが気になります!!
徳川家康の若い頃の肖像画がこちらです!(31歳くらいの時に描かれた絵)
武田信玄に敗れた時に自戒の意味も込めて描かせたと言われている絵画です。
なんだか味のある独特なタッチの描かれ方ですし、げっそりしているようにも見えます。
髪の毛はと言いますと、横の毛が結構生えていますが、前髪などはもう無さそうにみえますね…
強いて言えば、風間さんにヒゲがあれば言うことは無さそうです!
そして最後に、とても気になる竹千代くん(徳川家康の子ども時代)
はい!変だよこの髪型!!トップだけ剃っちゃってるし!!
これもありえないよね〜!
と思いきや…ありえるんですっっっ!!!
(十二ヶ月風俗図 土佐光吉 1500年代後半に描かれた絵画)
よ〜く見ていただくと男の子のほとんどがこんな変な髪型しちゃってます!(笑)
ちなみに女の子はポニーテールに結んで前髪は姫カットですね。
はい。これだけは間違いなく再現されていると思います!
実際、竹千代がやっていたかは定かではありませんが、やはりこの時代から河童スタイルはありました!!
後の江戸時代の子供の髪型について書いていますので、よろしければ合わせてお読みください。
ということで、まとめるとほとんどの武将がカッコよく脚色された髪型になっているといるという事ですね!
っていうか「茶筌髷」ってこの時代本当にあったんですかね!??
個人的には、現代で考える「茶筌髷」は実際にはなかったように思います。
あったとしても弱々しい毛量で無理やり作った形ではないかな〜と。
やはり男性の早期の薄毛問題は本当に深刻だったように思われます。
今後の『麒麟がくる』後半戦楽しみです!!
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