世界の髪型美術館〜髪型の歴史〜

いままで語られてこなかった日本史と世界史の『髪型』を徹底的に解説、考察していきます!

山形の歴史 2 謎のシャーマン文化

実は昨日、胸が熱くなるような情報を聞きつけ思わずブログネタにはもってこいだという事で書いております!

 

今回は久しぶりに私の地元でもあります山形県の不思議なお話です。

(以前山形ネタのブログを書いた時がちょうど2年前で、地元に帰った時にでもたくさん写真撮ってきてシリーズにしよう〜なんて甘い考えをしていたのですが、コロナの呪いによって未だに帰られていないので、またいつかシリーズ書きます…)

camdentown2012.hatenablog.com

 

という事で今回は番外編的な山形に伝わるシャーマンのお話。

皆さんシャーマンといえば何をイメージされますか?

 

シャーマンキング!(漫画)、占い!未来予知!第六感!…

 

はいはい。確かにいろんなイメージがありますね!

(注、このブログはスピリチュアル系のブログではございません。)

 

聞いたことがある方もいるかもしれませんが、青森県で有名な「イタコ」って知っていますか?

イタコとは、いわゆる霊媒師で死者の魂を自身に憑依させ、死者の言葉を伝える「口寄せ」を行う職の人です。

死者の魂!?、憑依!?、口寄せの術!?

色々疑問もあるとは思いますが、そう言った文化、役割がなんと1000年以上続いているのです。

 

そのイタコと同じような(っていうか全く同じ)職業が実は、山形にもあったのです。

しかも場所は、私の出身でもある寒河江市の隣町の「中山町」に。

f:id:camdentown2012:20220411105139j:plain

何度も行ったことあるとか言うレベルじゃなく、もはや地元!

先日、親とのメールで山形弁の方言の意味の話をしている時に、

ふと「山形に伝わる変な占い師とかシャーマンとかっていないよね〜?」なんて軽々しく聞いたのが始まりでした。

山形のそのイタコ的な職業の人を『オナカマ』と言うのだそうです。

おなかま!!??意味が分かりませんでした笑

ウィキペディアで調べてみると、本当なんですよ!!ガチもガチ。

青森、秋田では「イタコ」、岩手、宮城では、「オガミサマ」、福島では「ミコサマ」

だそうで、まあなんとなく音的には似ているのかなと思います。

ちなみに北海道のアイヌ文化では神が語るという意味を「イタック」と言うそうです。意味ありそうな匂いがしますね!

山形と一口に行っても山形県の中央部に位置します村山地方だけしかこのオナカマ文化がないらしく同じ県であっても地域差もかなりあると思われます。

 

いきなりこの「オナカマ」になりたいですぅ〜!って言ってなれる職業ではありません。

厳しい修行もさる事ながら、女性限定です。しかも目が見えない方しか成れないのです。

何だかそれを聞くとちょっと信憑性が増しますよねー!!

f:id:camdentown2012:20220411121529j:plain

オナカマ 文化遺産オンライン

 

という事でそんな胸熱ネタを知ってしまうと居ても立っても居られない性格上、調べまくりました!

そして中山町にあります、資料館に親を派遣いたしまして写真をたくさん撮ってきてもらったのでご紹介してまいります。

まずはこちら!上の写真の何かを持っている祈祷?する物。

f:id:camdentown2012:20220411121722j:plain

たくさん並んでいたようなので世代毎に新しいものに変わっていくのかな?

お次はこちら!

f:id:camdentown2012:20220411121816j:plain

f:id:camdentown2012:20220411121749j:plain

いわゆる呪具ですね!櫛なんかもありますので飾りとして使っていたようです。

f:id:camdentown2012:20220411121759j:plain

 

ちょっと奇妙な絵馬がこちら

f:id:camdentown2012:20220411123412j:plain

目が3つありますね〜。何か想像を駆り立てる作品になっていますね。

そして最も胸アツになったのがこちら!(写真に蛍光灯映り込んでて申し訳ないです。)

f:id:camdentown2012:20220411121830j:plain

目が3対と眉毛そして…髪の毛があるんです!!!

何コレェぇェーーーー!!!!完全に毛束が2つぶら下がっています。

いや〜本当にすごい!

ここからわかる事としては、やはり『目』がシンボルになっているように見えます。

そもそも目が見えない方の仕事だけあって眼病にもご利益があるとされているようで、目が強調されているのかな?と思われます。

そして髪の毛はおそらく神聖な物としての扱いで生贄じゃないけど願掛け的に奉納しているのではないかと思われます。

もっと言うと、おなかまの方の髪の毛というよりは、眼病などに悩まれていた方の髪の毛じゃないかと思われます。現物を見ていないのでなんともいえませんが写真を見る限りだと違う人の髪の毛にも見えます。

ですので祈願のために自分の髪の毛を捧げた的な意味合いがしっくりくる気がします。

詳しくこの辺はどういった風習があったのかいずれ直でインタビューしにいきたいと思っております!!

ハワイの民族の風習でもそうですが髪の毛は神聖な物、経験の蓄積が髪に宿ると言われています。何か深い意味がありそうですね。

 

ちなみに中山町立歴史民族資料館には、

f:id:camdentown2012:20220411130500j:plain

やはり山形でも子供の髪型はイケてる感じになっていたようです。

f:id:camdentown2012:20220411121735j:plain

綺麗に髪の毛を結っている方もいますし下ろしてセットしている方もいらっしゃるので前回のブログの大正あたりの写真でしょうか?本当に美しいですね。

こういった絵や年代物の写真なんかもいくつか展示されておりますので、小さいですが魅力的な資料館となっております!

もし山形に行かれた際には是非!!なんと入館料100円!!破格すぎぃぃ〜!!

中山町立歴史民俗資料館 - 『いも煮会発祥のまち』山形県中山町ホームページへようこそ!!

 

 

沖縄や奄美大島にも「ユタ」というとても似ている職業、文化もあり以前ご紹介したネイティブアメリカンにも同じようなシャーマン風習があります。

もちろん現在の中国に住む少数民族にもあります。最近ご紹介したチベットにもです!

そうなんです。人類皆兄弟です!

特にアジア圏のいわゆるモンゴロイドの民族は住む場所をかえ、時にはベーリング海峡を渡りアラスカからアメリカ大陸に移住してみたり世界各地に散っていきました。

最初は間違いなくユーラシア大陸の一部に住んでいた人たちが戦争やいろんな理由から文化や風習を持って旅立っていったのでしょう…

悲しくもありますが、何千年たった今でもその片鱗を垣間見えることができるのは本当の歴史に迫る微かな手がかりなのかも知れません。

ちなみにこのシャーマン文化も明治維新後かなり取り締まりが厳しくなった文化の一つです。

日本を一つにするって観点ではいいのかも知れませんが、現代で考えると無茶苦茶な強硬策だったなと思わざるを得ません。明治って本当に時代が変わった瞬間でしたね…

でも、180度イメージが変わったシャーマン!なんか夢あるね!

 

日本では縄文時代からシャーマンはいたと言われております。

ちなみに現在も中山町にはオナカマさんがご高齢のようですがいらっしゃるようですので興味ある方は調べてみてください!