世界の髪型美術館〜髪型の歴史〜

いままで語られてこなかった日本史と世界史の『髪型』を徹底的に解説、考察していきます!

2019年

早いもので2019年も終わりが近づいてまいりました。

今年を振り返ると、年始には上海に行き、秋にはロンドンに行き…本当にたくさんの博物館や美術館に足を運べました。新しい発見や新たな出会いもあり、実りの多い一年になったと思っております。

私にとっては、1月からこのブログを書き初めましたが、意外と読んでくれる方が多くてとてもとても感謝しております。

 

ありがとうございます!!

 

研究自体は2年くらいやっていますが、今年は形に残そう!とある程度形にもなり、

ありがたいことに正式に『研究員』という称号まで名乗ることができるようになりました!

来年からは「美容考古学研究所」の一員としても活動してまいりますので、よろしくお願いいたします。

 

世代は違えど、これほど「同士」がいるということが嬉しいことはありません。来年はより一層勉強に励み研究を続けていきたいと思っております。

もちろん、この「髪型の歴史ブログ」もよろしくお願いいたします!!

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チベット民族 ラダック、ザンスカール インド

今回ご紹介するのは、インドの北部に位置します連邦直轄領の「ラダック」に住む民族です。

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ラダックはチベット文化圏の一つで、言葉もチベット語を話しますし信仰もチベット仏教です。まあ現在のチベット自治区も隣ですし、もはやチベットですね!

 結構、山の標高も高そうですし、すごいところにお住まいですね。

ガッツリ大国に挟まれていることもあってか、いろんなしがらみがあるんでしょうね〜…

とりあえずは今は、インドの一部のようです。

 

そんなラダックに住むチベット民族ですが、こちらも面白い髪型なんです!!

 

こちらです!ドンっ!!

 

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え!?えぇ!??

ヒレみたいなの付いてるよ〜!!!どゆことぉぉ!?

髪!!??

…はい。残念ながら髪ではありません。

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こういうアクセサリーをつけております!

どういう素材で、できているんでしょうねぇ〜?ボソボソしてそう。動物の毛とかかな?(まあ、いつか触りに行ってきますわ。)

着ている民族衣装も素敵なのですが、そもそもこの頭の被り物は何をイメージしているんでしょう?

ライオンのような鬣(たてがみ)のようにも見えるし、真ん中のリーゼントのようにせり出した綺麗な石も気になります。

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「印象」という観点で見てみると、顔周りを横に大きくすることで、顔を前面に強調する効果があります。逆に顔が大きく見えてしまうという欠点?もありますね。

女性しかこの衣装はつけないので、単純に表情や顔を見やすくするためにこの形状になったのかな?

もしくは、昔本当にこういうくせ毛で髪型の人がいたとか?

黒人さんくらいのチリチリのくせ毛であればこの髪型にすることも不可能ではないかもしれません。

謎が多いです…

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ちなみに後ろから見ると、

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毛むくじゃらでかわいいですね!

 

現地に歴史が残っているかどうかはわかりませんが、言い伝えや伝承などの発祥を調べたいです。

とりあえず絶対行きたい場所認定させていただきます!

 

ちなみに男性はこんなかわいい帽子被ってます!

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ふつうに欲しい!

 

 

 

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室町、安土桃山時代 5 斎藤道三 麒麟がくる

久々の日本史です!

何かと話題になっております次期大河ドラマの「麒麟がくる」ですが、この辺の時代には絶対に欠かせない『斎藤 道三(さいとう どうざん)』についてご紹介していきますね!

美濃の蝮(マムシ)こと斎藤道三は、下克上大名で僧侶や油売りを経て大名という地位まで成り上がったようです!

しかし、最後は命を懸けた盛大な親子喧嘩で息子に殺されてしまうという悲しい結末を迎えたようですね…

悲しい。でも息子になら本望なのかな…?

 

ということで、岐阜のスーパースターこと道三の肖像画がとても気になったので見ていきましょう!(髪型というより髭ヒゲですね!)

 

こちらです!

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んん!?

もう少し綺麗な絵で見てみましょう!

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とりあえず髪型は…アレですね。

しかしこの時期の主流である「折髷(おりまげ)」に結われていますね。

横の毛も無くなっているようなので晩年は後ろの毛だけでも、なんとか結いたいという気持ちが伝わってきますね。最後まで髪の毛を大事にしていたのは言うまでもないでしょう。

そして問題はヒゲです!!

なんなんですかこの2段階方式は!!?ヒゲというより頬毛だねこりゃあ!

たくさんの偉人達の肖像画を見てきましたけど、こんなことしてる人初めてですよ!!

もちろんこだわりを持ってオシャレでこのような形にわざと残しています。

 

っていうか、こんなに頬毛生える〜!?なんて思う方もいらっしゃると思いますので、息子さんの斎藤義龍(さいとう よしたつ)さんの肖像画を見てみましょう!

 

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はい。めっちゃ毛が濃いっっ!!

もみあげからヒゲそして頬毛すごいです。もはや毛むくじゃらです。

本来このくらいヒゲの濃い方であれば、顎ヒゲも相当生えているはずなんですが、道三さんも義龍さんも口の下の毛のみを残して綺麗に剃っています。道三さんは頬毛をオシャレに残し、義龍さんはあえて頬部分のみを残したんだろうなぁ〜と思われます。迫力でますね!

髪の毛は、もみあげからサイドの毛がお気持ち程度にありますね。髷はこの肖像画からは見えないのですが、おそらくちょっとはあるでしょう!

現代の考え方からすると、ヒゲが濃くて頭髪が薄くなるのは典型的な男性ホルモンが多い証で、遺伝する確率がとても高いのです。この家系は相当男性ホルモン強めだったのでしょうね〜。体毛自体も濃かったはずです。

 

いやいや!それでも大げさにヒゲを描いてるだけじゃないの〜!?なんて思われる方もいらっしゃるかもしれませんので、大げさでもなんでもないのをご紹介しておきます!

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 山田孝之

濃いねぇ〜!道三の2段階方式もいけそうですね!かっこいいです!

 

外人さんは、簡単にモシャモシャになりやすいのですが、日本人でここまで生えるのってじつは才能がいるんです。意外と伸びそうで伸びない、ある程度の長さで止まっちゃうんですよね〜。

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メッシはヒゲないほうがいいよ!

ということで、今回はヒゲのオシャレと男性ホルモンの解説でした!

麒麟がくる」楽しみです!!

 

 

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ここまでの毛量で伸びるってありえるのかなぁ〜?(笑)

 

 

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ハルハ族 モンゴル

モンゴルと言えば、やはり相撲!他には、遊牧民!と思い浮かべる方が多いと思います。

なんとなくこういうイメージですよね!

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朝青龍

元々モンゴルは多民族国家でしたが、現在のモンゴル人の8割ほどは「ハルハ族」と言われております。

このハルハ族の昔の髪型(女性)がとにかくすごいんです!!民族衣装も本当に素敵なのですが、髪型にしか目がいかない…

 

ということで、こちらです!ドンっ!!

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んんんん!!!??えぇ?どういうことぉー!?

何がどうなってんのーーー!?っていうリアクションだと思いますが、詳しく解説していきましょう。

まずは、比較的最近のカラー写真で見てみましょう。

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後ろから見たらこうなってます。

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髪すごい長いの!??と思わせておいて〜の、こちらも地毛ではございません!!

上の白黒の写真は1900年初頭に撮影された物ですが、この時点ではほとんどの場合はカツラになっています。

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こんな感じですね〜。どのように制作されたのかはわかりませんが、毛の部分は人毛に見えますので、おそらく先祖の髪や親戚などの髪の毛を大事に取っておいて作っているのかもしれませんね。(動物の毛ももしかしたら混ざっているのかも?)

接着剤の代わりになるようなものでしっかり固めて、ボロボロにならないために3〜4箇所をバレッタのような金属で固定しているのかと思われます。しかし重量も結構ありそうなので作って維持させるだけでも相当大変そうです。

本当にすごい芸術品であり、職人技だと感服いたします。(アロンアルファまだないからね!)

 

そして結婚式などは、それぞれこういう衣装だったんですかね〜。

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というのも、現在ではこの髪型にすることはほとんどないようです。なんか寂しい…

あとこの髪型にする女性は既婚女性のみで、頬に赤丸を描くのも習慣だったようです。

そして、よ〜く見ていただきたいのが、

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この部分のバリエーションが、様々なのがとても興味深いですね!
大きく分けて2パターンで、髪が三つ編み状に編まれているバージョンと筒状の装飾品などが付けられているバージョンですね。

もちろん装飾品多めの方は、お金持ちであり地位も高い方だったそうです。やっぱこの髪型なら派手な装飾の方がいいもんね〜!

しかし 、髪マニアの僕としては、編み込んである方が断然歴史を感じれて好きですけどね!

 

ということで、記念日や正装時にはこの髪型にしていたのでしょうね〜。

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にしても、頭の幅がデカイ!っていうか、男子も袖長いんだね〜。 っていうかなんでみんな袖長いの!??(笑)

 

もしかして気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、映画のスターウォーズのアミダラ女王の髪型はこのハルハ族がモデルになっています!

f:id:camdentown2012:20191118114601j:plainナタリーポートマン

カッコよくアレンジされてて素敵なのですが、本家ハルハのほうが改めてインパクトすごすぎですわ!

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ということで、モンゴルの『深み』をわかっていただけたと思います。

この髪型の文化が無くなってしまったのは、本当に残念で悔しいです!泣

きっとモンゴルの特別な行事やお祭りなどのイベントでは、見る機会はありそうなので、そのうち見に行きますわ!!歴史とか抜きにしてもモンゴル旅行は行きたかったので絶対いきます!博物館とかめちゃめちゃ面白そうですね!


 ほんと近隣のアジアだけでも、「おすべらかし」がかわいく見えてしまうほど驚きのデザインですね!

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camdentown2012.hatenablog.com

 

「世界の変な髪型」楽しすぎます!!

 

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THE NATIONAL GALLERY 2019

先月ロンドンのナショナルギャラリーを訪れた時に、あの「トンスラ」がたくさんございましたので、トンスラハンターによるトンスラコレクションをご覧ください!

 

トンスラをご存じない方は、まずはこちらをご覧ください!

camdentown2012.hatenablog.com

 

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トンスラ祭りじゃーいい!!(どうやらよく登場する↑この方はヴィンセントさんのようです。ドミニコ会ですね。)

こちらの絵画らは1400年〜1500年代に描かれたものがほとんどになります。

日本に伝わる前の100年前からフランシスコ会ドミニコ会があったのがわかります。トンスラとは一体何なのか?誰が始めたのか?いつか、いつかトンスラの起源に迫りたいと思っております。

 

ちなみにこちらの絵ですが、f:id:camdentown2012:20191116115738j:plain

わかりやすく描かれていたのでアップで見てみましょう。 

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右の方は、よくあるトンスラが繋がっていないバージョンのトンスラですね!

この方は、額のキワの部分が頭皮ではなく肌の質感で丁寧に描かれていますので「M字」に頭皮が後退していったのがわかります。本当は繋げたいんだけど、繋がらなかったという一枚ですね。(この方もヴィンセントさんかなぁ?)

男性はねぇ…どうしたって前からくるパターンが多数ですからね。しかたないです…

そして左の方が不思議なトンスラになっています。そもそもトンスラかどうかも怪しいですが…相当ご高齢にも見えますしね。

前髪の真ん中の部分を残すのはわかるのですが、その後ろのキワが届いていない部分で無理やり繋げていますね。

そこまでして繋げたかったのね…泣

なんだか情熱すら伝わります。

ということで、他にもたくさんありましたが、選りすぐりをご覧いただきました!お腹いっぱいですね!

 

最後に気になる一枚の絵画をご覧ください!

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こちらも1450年代くらいの作品だそうです。トンスラっぽく見えますが、横と後ろだけ2ブロックにガッといってますね。確実にトンスラではないのですが、現代のマッシュスタイルの相当初期の型ではないかと思われます!

髪型、髪の描き方がとても美しく上手だったのでご紹介させていただきました〜!

 

 ナショナルギャラリーは世界中の絵画が集まっております。数も膨大でとにかくでかい!久々に足が棒になりました。イギリスに行かれる際には是非!!

あと、隣に隣接するナショナルポートレートギャラリー(近代絵画)もオススメです!

 

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長角ミャオ 中国 貴州省

今回ご紹介するのは、中国貴州省の山間部で暮らす民族「ミャオ族」です。

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はい。いつもの恒例の南部で雲南省のお隣ですね!ほんと中国南部行きてー!!(笑)

 

このミャオ族の女性の髪型がほんとすごいんです!!

おそらく一度見たら絶対にわすれません!絶対に…

 

それでは、こちらです!ドンっ!!

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で、で、で、で、デカイっっ!!!

 

ええ。そうなんです!これは髪の毛なんです!!

とは言え、地毛ではないんですね。

この被り物の髪は一体何なのかといいますと、先祖の髪の毛の束だそうです。もちろん長さは数メートルにも及ぶそうですね。(パッと見2mはありそうです。)

普段から朝起きたらこの髪型をするわけではなく、正装という感じみたいですね!

特別な日や来客が来た際、またはお邪魔する際にこの髪型にするようです。

いや〜大変でしょうよぉ〜…重そうだし。

 

それでは、作り方の行程も見てみましょう!

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まずは、地毛で後ろにお団子を作り土台になる部分を作っていきます。

そのお団子に「長角ミャオ」の由来でもある長角を括り付けていきますね!

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そこから前に後ろに長角にグリグリに巻きつけていきます。

(基本的には一人で巻きつけます。)

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最後はこちらの白い布でしっかり固定して、

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完成でーす!!

いや〜ほんと大変そうです!そして斬新すぎるっ!!

よーく見るとこの先祖の毛は細かーく三つ編み?(四つ編み?)の束になっていますね。

おそらく衛生状態はあまり良くはなさそうなので、毛は切れやすく脆いと思うのでしっかり細かく束が丁寧に作られているのが印象的です。

後世への想いや愛みたいなものが伝わってきますね!もちろんこの子たちも、後にこの毛の束の一部になっていくのでしょうし。素敵な文化です!

衣装もほんと美しいし、みんないきいきしていますよね!

 

ちなみに『ミャオ族』とざっくり言っていますが、地域によっても習慣は違います。

なんなら1000万人ほどミャオ族だけでいますからね!(東京都の人口くらい)中国はでかいよ〜!

 

大角ミャオ

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こちらは、上のほうに角をつけて巻く毛も少なめですね!

 

冠を被るだけのパターンもあります!

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ちなみに男性は、

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周りは短く切って、トップ部分だけ残すワイルドなお団子スタイルですね!

どうやら中国最古の髪型で「戸棍」と言うそうです。

とてもありえないのが、鎌で髪の毛を剃るんですってよぉ!

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怖すぎ〜〜〜〜〜〜!!!

なんならちょっと錆びてないっすか!?絶対痛いよこれ〜泣

 

そして、こちらが昔の1910年頃撮影されたミャオ族の女性たちです。

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グリグリになってるぅ〜〜!

どこの地域のミャオ族かはわかりませんが、この頭を尖らせているのが結婚をして子供がいる証だそうです。

上に巻いている髪の毛は、長角ミャオの毛に質感は似ているので、先祖から代々受け継がれた毛で作られたものを巻いているんだろうと思います。

若干見えづらいですが、地毛の部分はトップにお団子にしてまとめた上で、土台にしグリグリに巻きつけているのかなと思われます。もしかしたら地毛の土台の上に「角(木)」を刺して高さが出るように固定しているのかもしれませんね!

もはやカッコイイ!

 

と、まあこんな感じでザックリですが『ミャオ族』ご紹介してきたわけなんですけれども、ほんと魅力的ですよね〜!

ミャオ族は、中国に住んでいる方が多数ですが、中国南部近辺のベトナムラオスにもミャオ族は暮らしているそうです。ミャオ族に関しては、歴史的にもわかっていない事が多く、一説には1000年ほど前から続いているのはないか?との意見もあるそうで…まあ幸せに今を生きていればそんな事どうでもいいよな!

限られた文明の中で、脈々と受け継がれる想いが、何も変わらぬ人々へ何百年も繋がっていくんだね。

幸せってそんなところにあるのかもな。

 

本当に、ここは絶対に行きたい場所ですね!っていうか近々行ってやるぅ!!

 

 

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はじめに 〜世界史〜

はじめに、「世界史」という膨大な情報量で核心にすらたどり着けない学問に触れる事自体が、私の知識や経験が全く足りていない事を承知の上で研究させていただいております。

できるだけ史実や参考書、見識者の意見と照らし合わせながら、より真実に近い内容で、考察してまいります。

私の興味、趣味からくる『髪型』というジャンルに絞った解説、考察になりますのでご理解ください。

常に新しい発見があり、変わり続ける歴史の中で『髪型』がどういう変化をしてきたのかを皆さんにご紹介できれば幸いです。

 

これまでにたくさんの国の風習や民族を見ているうちに、世界を旅し、たくさんの文化や髪型に触れていきたいと心から思うようになりました。

少しづつですがたくさんの国や地域を回り、実際に現地へ行きその国の人々と会話しながら研究をしていきたいと思っております。

とてつもない壮大な夢ではありますが、自分の人生を賭しても完成させたい世界地図を目指し、未来へと美しい魅力を残していきます。

 

まだまだ勉強中ではございますが、世界中には本当に不思議で変な髪型が溢れています!

とても魅力的で、髪への思想も様々です。しかし人類みな兄弟!点と点が線で繋がるんです!!そんな髪型の面白さが少しでも伝われば幸いです!

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最近の趣味

最近ハマっているのが、骨董品集めです!

こちらですね〜!

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櫛、簪、笄ですね!

江戸時代、明治初期あたりに使われていた物らしいです。

 

すごいきれいですよね〜!

上の櫛の写真の白い櫛なんかは貝殻?で作られているような感じで、触った感触はすごく新触感って感じです!

下の写真の簪は、遊女がよく頭にザクザク指していたあれですね!

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先っぽが、耳かきみたいになっているのがおわかりでしょうか?
しっかりきれいに結い上げているために、頭はなかなか触れないんですよ。そこでこの先っぽで、頭が痒い時にカキカキしやすいようにこの形状になっているんですね〜!

とてつもない便利グッズですよね!

 

なぜこんな物を集め始めたかといいますと、博物館や美術館に行ってたくさんの素敵な櫛やアクセサリーが展示している中で、どんな素材なのか触ってみたい!!という欲求が生まれ始めました。ということで高価なものは買えませんが、良さそうなものは買っちゃえ〜ということでコレクター魂に火をつけてしまったという所存です。

まだまだコレクションは少ないですが、徐々に増やしていきたいと思っております!

 

もちろん触って貰うために収集しているので、触りたい方募集中です!

素材の質感是非とも感じてください!いつでもご来店おまちしておりまーす!!

 

 

 

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Victoria&Albert Museum 2019

先日、ロンドンにあるヴィクトリア&アルバート美術館(V&A)に行ってまいりました。今回の旅行で、一番胸熱になった作品の数々をとりあえずご紹介させていただきますね!

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その他、大英博物館やナショナルギャラリー、テートブリテン等たくさんの博物館、美術館を改めて回ってきましたので、これからの世界史編のたくさんの面白い素材を見つけてきましたので是非ご期待ください!

 

V&Aにある、イギリス人が描いた日本の絵のコーナーがあります。

その絵がとにかく綺麗なんです!

こちらは、明治初期に描かれた油絵のようです。

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なんか雰囲気がものすごく伝わってきますね!

それぞれアップで

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すごいかわいらしい髪型ですね!この女の子の雰囲気からして5〜6歳くらい?

前髪はパッツンで顔まわりと横の毛も短くズバッと切られています。

後ろの毛は、トップまで上げてクルッとアレンジできるくらいまで長いので、胸くらいまでの長さはありそうです!

きっとこのまま伸ばし続けるのでしょうね〜。

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こちらのお姉様は、明治時代を象徴するような大分小ぶりな日本髪(島田髷?)になっていますね。上の女の子もそうですが、櫛やかんざしのクオリティがものすごく高いように見えます。

もう少し先の未来には、ほとんどこういった櫛やかんざしが使われなくなります。よりデザインやクオリティを追求していた明治初期が最高にカッコイイ最盛期だったのかもしれませんね。

しかし外人さんが描く絵って、日本人の描く絵と違ってリアリティがすごいですね!最近の風景にも見えてきちゃいます。

 

お次はこんな絵もありました!

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なんかデザイン的でカッコイイですね!

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色合いがいいですね〜!

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影の感じがカッコイイ

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こちらの上の4枚の絵は1885年に描かれた絵っぽいので、明治中期くらいでしょうか。

さすがに中期くらいには、この格好や髪型をしている人はいないと思うので、おそらく歌舞伎や写真のイメージ図ではないかなぁ〜と思います。

もしかしたらごく少数派ではありますが、やっている人がいたかもしれないのでなんとも言えませんが…

本当に良い絵ですね!

 

櫛もいくつか展示してありました。海を越えてこんな大きな美術館に展示されているのは嬉しい限りですね!

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f:id:camdentown2012:20191018121004j:plain江戸幕末から明治あたりに使われていたであろう櫛です。

 

あと、別のフロアの「JAPAN」の部屋には浮世絵なんかもありました!

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はい。素敵な歴史の1ページが刻まれていましたね〜。

なかなか日本では見ることのできない物がたくさんありました。

イギリス人の描いた日本なんかは、自分を抑えることができないほど興奮しちゃいましたね!!(笑)

もちろん日本の物だけではなく、世界中の珍しいものが見切れないほどありますのでV&Aは本当にオススメです!

歴史、ファッション全部詰まっています!!

イギリス旅行の際には是非!!

 

https://www.vam.ac.uk

三国志展 東京国立博物館 2019

先日、国立博物館にて現在開催中の「三国志展」に行ってまいりました!

 

www.tnm.jp

いや〜良かったですよ!!とても貴重な物も展示されていたので三国志好きにはたまらん特別展だと思います!

今回の私の目的としましては、上のホームページにも載っていますが、コチラです!

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コレをどーーーしても見たくて行ってきました!

これは、見るからに「船」ですね!なんかどっかで見た事ありません!??

説明にもかいてある通り『呉』の時代あたりのお墓からよく出土される物だそうです。

えぇ。これ「埴輪やん!!!!!」っていうことで、自分を抑える事ができないぐらいに興奮しましたね!

しかも「呉」といえば、

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右下の沿岸部から南部、中部までを領土としていました。

現在の中国の地図がこちら

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雲南省などの南部と言えば、以前にもご紹介していたこちら!

そうなんです!埴輪の元となる、たくさんの民族の方々が暮らしている地域なのです。

現在の上海も呉で、いまだにこの当時造られたお寺も残っていたりします!

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呉のトップ「孫権」さんが建てたお寺「龍華寺」

以前上海に旅行に行った際に訪れましたが、迫力が凄かったです!

何度も修復がされているのでしょうが、1800年以上前のお寺が現存するのは圧巻でした。 

 

話は戻りまして、三国志展で実際に見たあの船はやはり「埴輪」ですね!

お墓の付近で出土されているのを見ると、日本で発見されている埴輪との習慣も一緒ですし、間違いなく同じ民族もしくは、とても近い習慣をもった民族ということでしょう。完全に繋がりました!

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すごい綺麗ですね!

こんなのもありました。

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もう完全に埴輪ですよ!

そもそも三国志の時代というのは、西暦で180年〜280年頃と言われています。

はい。ぴったりなんですよ!ちょうど古墳時代の始まりとね。

三国志の時代に「呉」が敗れて、国を追われて人々が日本に逃げて来ていたのなら、そこから埴輪や古墳の文化が始まったとするとドンピシャで繋がるんですよね。 

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古墳の形をした器物

 

『呉』のお隣の『蜀』の国で作られていた土像はちょっと違った感じでした。

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これらもお墓の周りにあったそうです。

すごいニコニコしててクオリティが高いですよね!

あれ!?これもどっかで見た事あるなぁ!!

これに似てますね!作風が近い気がする。 古墳時代の後の飛鳥時代ですね。

 

こちらは、『魏』の時代に描かれた壁画だそうです。

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だいぶ見えづらいですが、こちらもまるでコレですね!

男性が被っている物なんかは、とても似ているように見えます。

 

まあ、とりあえず我々の祖先は中国の各地域の人々であり、いろんな理由で大陸から渡ってきた人達なんだぁと改めて実感しました。

そんな大陸から渡ってきた人達も覇権を領土を争い、日本の歴史を作ってきたのでしょうね。

なんとなく、ぼやけていたこの辺の歴史が見えてきたような気がします。

9月16日まで「三国志展」開催中ですので是非おすすめです!!

 

最後に三国志とは別件で、こんな物見つけちゃいました!!

時代的にだいぶ違うのですが、アイマスクだそうです。

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なんのためのアイマスクなのか?寝れない夜のため?サングラス代わり!?

こちらも古墳で発見されたそうなので、死者を弔うための物か、お葬式などの儀式に使う物なのかはわかりませんが、これってあれに似てますよね!

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遮光器土偶

まあだいぶ時代がちがうので何とも言えませんが、こういう発想の方面で当たってる気がする!(笑)

ちなみに上のアイマスクは、中国のウイグル自治区アスターナ古墳で発見され、6世紀くらいの物だそうです。(国立博物館 東洋館に展示されています。)

やっぱ中国一周の旅したいわ!

 

本当に国立博物館は楽しいです!毎回発見があって絶対一周しちゃいますね!

すべて見きれないほどデカイのですが、心の底からオススメです!!